テーマ:別世界 カテゴリー:平面 恋 Liisa 一瞬、私は女の美しさに目を奪われて、彼女にだけ太陽の光が集まっているように見えた。 何処かしまい込まれていたものが蓋を弾き飛ばして溢れ出た。またそれに溺れるように、彼女に引き目を感じ始めてしまった。 彼女に纏うもの、周りの空気でさえ美しさと共にみなぎりあふれ、その容姿に吸い込まれてしまいそうに心臓が跳ね上がる。これは多分、恋に落ちると言うのであろう。 それは何故かどこか切なく、午後の太陽の残り香がするサイコウな瞬間だ。